ローマ時代の農耕
ローマのプリニウス(紀元23~79年)は、ムギ類の収量について次のように言っています。
「土地が肥沃であれば、播いた量の50倍、その上、よく努力したら100倍になって報いられよう」
・・・これはプリニウスの理想とする収量でしょう。
オランダの農業史学者ファン・バート氏は、中世から19世紀にかけて、パン食の西ヨーロッパですら、コムギの種子量の平均2倍から17倍が報いられたにすぎないことを指摘しています。
ローマの時代からさかのぼって約3000年・・・
メソポタミアの農夫たちは、ムギ畑の小鳥を追いちらしながら、ノネズミと虫の女神ニンキリムにお祈りをしていました。
「どうか、おて.柔らかにして下され」
ローマの農夫たちも、古い習慣から、
「わたしたちのために無事育っておくれ、わたしたちの子供のためにも育っておくれ」
・・・とまじない文句をつぶやきながら、種子を播いていました。